先週は3日間だけ、某地方選挙の期日前投票の
バイトに行きました。

そこでの状景でございます。

会場へやってきた、一見、姉妹かと思われた
老女が二人。

まず、宣誓書の記入台でのワンシーン。

年上と思える婆様が、隣の老女に聞いてました。

ねえ、何を書けばいいの?

すると、億劫そうに、日付、住所、氏名と、
差し示していました。

アタクシは思いました。

これは、認知症かもしれないと。

ひょっとして、投票台においても、

ねえ、何を書けばいいの?

と聞くのではないかと。

もし、母と一緒に投票に行ったなら、母は同じ
ことをアタクシに要求したことでしょう。


選挙でございます。

夫婦、親子でも、相談するのはご法度です。

どうするのかと観察しておりますと、若干、
若く見える老女は、さっさと書いて投票して
婆様が訊ねるヒマなく、済まされました。

そして、知らん顔で出入り口に立っていました。

残された婆様は、その老女を求めるかのように
キョロキョロ。

ねえ・・・。

そばにいないのを諦めて、書き込んでいました。


そのとき、アタクシは気づきました。

あの冷たく突き放したような態度、あれは、
む・す・め

母親と年が違わないように見えるのは、たぶん、
在宅介護で、疲れ切っているからだろうと。


二人が帰った後、個人情報を扱った部署にいた
仲間に確認しました。

あの人達、親子でしょ?

あんずさん、よくわかったね。
私は姉妹だと思ったけれど、親子だったわ。

だって、私も、この場ではそうするもの。

020


髪を束ねて、帽子を深く被ったその老女。

アタクシも在宅介護中はそうだった・・・。
美容院も行かず、髪はいつも一つに束ねた
ポニーテール風。

それを10年間続けていました。

告白しますわ。

おでこの生え際が、透けて見えるようになって
しまいました。

ま、老化もあるのでしょうが・・・・。