以前、母は、ときどき、そばに来るスタッフ
さんに、バシバシ叩く暴力婆さんでした。

痛い!と叩かれたスタッフさん全員が言った
そうです。

どうも、苛立つとそのはけ口に叩くようで、
ユニットリーダーさんの提案でお昼寝をさせて
みることに。

すると、叩くという行為は収まり、じゃあ、
お昼寝を続けていきましょうとなりました。

歩行は出来ませんが、手の握力はかなりのもの。

さらに、母の声はデカい!!


施設(特別養護老人ホーム)にいつものように
午後3時半近くにいくと、まだお昼寝中だと
言われました。

そこで、部屋へ行き、起こしました。

あら、アナタ、来てくれたのね。
アタシ、ここに居ていいの?

ママ、おやつの時間やから、起きて食べよ。


脱いでいた靴下とズボンを履かせて、洗面台で
髪をとかしてリビングへ。

母を椅子に移乗させて、アタクシは部屋に戻り、
洗濯物を片付けておりました。

すると、母の声が聞こえてきました。

アタシ、メガネを忘れてきたわ!

部屋のドアが閉まっていても、聞こえてくる
母の声。

そうだ、メガネを渡すのを忘れてた!

ドアを開けると、スタッフさんの声が・・・。

はい、じゃあ、取って・・・。あ、いやいや、
娘さんが持ってきてくれるかな?


母が元気なのは、この大きな声にあるのかも~。


019


母がリハビリでやっている運針です。

やはり、認知症だと思われるのは、まちまちに
縫っているところ。

母の性格は、正確さを追及するタイプ。

今は、微塵も見えず、目の前にある線のみを
縫っています。

すでに、縫ってしまった部分にくると、申し
ました。

どうすればいいの?