新しい記憶は覚えられないけれど、そのとき、
その一瞬のことについての会話が可能な母。

明日は、亡き下の兄の長女の結婚式。

母には、孫の一人でもあるので、一応、何回か
挙式があることは話してきました。

ま、何度言っても、母にとっては、毎回新たに
聞く話になってしまうのですが。


2年前、母があの世に逝きかけたときに、今度、
結婚式を挙げる姪が、当時、婚約者一緒に
顔を見せてくれました。


その時に撮った写真をラミネート加工を施し、
母の居室の壁に貼ってあります。

今日は、その写真を見せながら、話をしました。


ねえ、Kちゃん(亡くなった下の兄の名前)は?
どこに写ってるの?

この時には、もう、Kちゃんはこの世にいない
からね、写ってへんねんよ。

そうなの・・・。
Rちゃん(下の兄の長女の名前)は、Kちゃんに
似ているわね。

そうやね、口元はそっくりやと思わへん?
目元は母親にそっくりやしね。


改めて、手に持っている写真を見直した母が
申しました。

あら、Kちゃんが写ってるじゃない。

へっ?!、おっかさん、オカルトチックなこと
言わんでよぉ。

母が指差したのは、姪の主人(当時の婚約者)


この人は、Rちゃんのご主人や。
二人はすでに、8ヶ月前に入籍しているからね。


そう言えば、2年前も、彼に向かって言って
いました。

まあ、Kちゃん、久しぶりね!


下の兄が62歳で亡くなって5年。
母が最後に会ったのは6年前。

ゴッチャになるわいなぁ。
それに母は自分は60歳位に思っておりますので、
ちょうど、姪の主人が息子の年齢ですから。

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母が、ボソッと言いました。

こうやって、家族が増えていくのね。


いやいや、おかっさん、これまた、すごいねぇ。
認知症とは思えへん発言やわぁ。