アタシがこんなに苦しんでいるのに、何よ!

或る日の面会時のことでございました。

ちょうど、母のユニットのドアを開けたとき、
部屋からトイレへ行くために、スタッフさんに
付き添われて、車椅子で出てきたところにぶち
当たりました。

大腿骨を骨折してからというもの、立ち上がる
ことは出来るものの、方向転換など、掴まり
つつでないと動けなくなっております。

そのため、トイレタイムはすこぶる長い。

だもんで、アタクシは、母がトイレから出て
くるまで、M.ダックスのジローを可愛がって
いました。

トイレからスタッフさんに付き添われて出て
きた母、目を吊り上げて、怒鳴りました。

アタシがこんなに苦しんでいるのに、何よ!
犬なんか、構って!!


先週の水曜日から、背中から肋骨にかけて、
痛みが走ると言い出しておりました。

特に、ベットから起き上がるときに、痛みが
出るようでした。

背中から肋骨の痛みは、在宅介護からの経験
からは、帯状疱疹か、骨粗しょう症からくる
痛みかなと思いました。

ユニットリーダーさんによれば、起き上がって
しまうと痛みはさほどないとのことで、様子を
みましょうとのこと。


痛いと言いながら、起き上がってきてみれば、
娘は、自分に無関心で、トイレ介助も人任せ
と、自己チューの母には頭にきたのでしょう。

おっかさん、「どうしたの?、どこが痛いの?」
と心配顔でそばに居ろっつーもん?。

アタクシも、ムカついてしまいました。


トイレ介助をして下さったスタッフさんが、
母の権幕をみて、機転を利かせてくれました。

また、母を部屋にそのまま、戻して寝かせて
しまいました。

大丈夫、今、横になられて、さっきの怒りは
忘れておられます。

じゃあ、もう少ししたら、部屋へ行ってみる
ことにしますね。


5分も経たずに、母の部屋の引き戸を開けると、

あら、アナタ、来てくれたのね。

やっぱり、在宅介護をせず、施設に入所して
貰ってよかったと思った瞬間でした。

014

昨日、集団リハビリに付き合うために、施設に
行きました。

ママ、どう?、まだ、背中に痛みがある?

背中が痛い?!、痒いだけよ。

母は、背中に手をまわして、ガリガリと・・・。


そんなん、知るかぁー