ほぼ一年振りの再会でした。

先日、小学校のプチ同窓会で、6名が集まり
ました。

お互いに、元気やった?と声を掛け合い、次の
言葉は、「ところで、お母様、お元気?」

しかし、今回、6名のうち2名が母親を見送って
いました。


そのうちの一人、S子ちゃん。

当時、S子ちゃんのお母様は骨折し入院中でした。
退院後の一人暮らしは無理だと施設を探して
いた最中でした。

前回では、中之島にいい施設があると言って
いました。

しかし、その後、病状が悪化し、入所する前に
あっというまに亡くなったのだそう。


もう一人は、3年前にお母様に癌があることが
判明し、慌ててドイツから帰国したIkuちゃん。

プチ同窓会を始めたきっかけが、そのとき。

当時、癌とは言え、お元気で、一人暮らしを
されていたお母様。

通っていたデイセンターがお気に入りだった
そうで、デイを楽しみにされていたとか。

一人っ子のIkuちゃん、悩んだ末にケアマネの
勧めもあり、結局、施設への入所や病院への
入院よりも、ヘルパーさんを活用して、今まで
通りの生活をさせていくことに。

と、アタクシは、前回の同窓会で聞いており
ました。

その後は、ケアマネとのLINEやメールのやり
取りと、お母様とはスマホでの通話でと消息を
確かめ合うというようにやってきたそうな。


実はね、母は癌で、ではなく、5月に突然に
亡くなったんよ。

Ikuちゃんによると、お母様が電話に出ない
ので、お友達に勧められて取り付けた、Web
カメラで室内を探してみたら、倒れていた
のを発見したのだそう。

すぐに、家に行って貰ったけれど、もう息が
なかったとのこと。

ケアマネによると、前日も元気にデイへ行き、
次のデイへの準備もしてあったのだそうです。

お母様にしてみれば、覚悟してはったのかも
しれないね。

そうやね、私が結婚するとき、母が「娘は、
もういないと思うようにする。」って言って
から。


生まれるときも一人、死ぬときも一人、です。

そそ、認知症初期の頃、母がよく言っており
ました。

一人で死ぬのが怖いから、一緒に逝って頂戴。


003

前回、お母様の施設探しをしていたS子ちゃんが、
アタクシに言ってくれたことがあります。


あんずちゃん、老後をどうするか、迷ったとき、
こっちに帰っておいで。一緒に、施設に入ろう。


あのとき、ここなら、自分自身が入所しても
いいかもとS子ちゃん、言っていましたっけ。

老後は一人なんだと思っていたアタクシ。

温かく響きました。