ただ一人で寝ているだけだからと、在宅介護の
ときもよく母は申しておりました。

寝ているだけでは済まないことも、母自体も
わかってはいるのだろうけれど。


ヘルパーさんに来て貰うことになるんよ。

こういうと、他人様が家の中に入ってくるのは
嫌だと、言っていました。

認知症初期の頃は、兄達も義姉も来て欲しく
ないとまで言うほどでした。

娘が世話するから、他人様が家にきてすること
ないということだったのでしょう。


一昨日の面会で、母に駄々をこねられてしまい、
死にたいとまで言われると、アタクシはそれを
ずっと引きずってしまうのです。

在宅のときも、デイやショートステイも同様に

アタシが死ねばいいと思ってるんでしょ!

と、よく言われました。

認知症の症状だから、と思うようにして暮ら
してきました。

どんなに嫌な気がすることか!


大腿骨を骨折して入院したときも、その後、
退院して、入所した老健(介護老人保健施設)
でも、時々、アタクシに浴びせました。

在宅介護中のときは、日常生活と母の世話に
追われて、嫌な気持ちを断ち切るようにして
暮らしてきました。

しかし、施設に入所した今は、それが、ずっと
気になって仕方ないのです。

在宅介護とは違って、24時間、そういう母と
対峙しているわけではないのに。


売り言葉に買い言葉ではあったものの、早く
あの世に逝って欲しいと願ったという自己嫌悪
と在宅介護を放棄したという後ろめたさに、
鬱々としていたこの2日間でした。

明日は、面会に行きますが、「薬を盛ってでも
殺せ」と言ったことは忘れているでしょう。


認知症はそんなもんなんですよねえ。

わかっちゃいるけれど・・・・

006

ほんの1時間ばかり、母と話をすれば、母から
解放される。

在宅介護中の方々に比べれば、贅沢なことだ
と存じます。

どうも、優しく出来ない鬼娘です。