アタシは、おやつより、ここでアナタと一緒に
居たいのよ。

おっかさん、いつも一緒に居るわけにはいか
ないのよ。

いや、鬼娘の本心は一緒に居たくないという
気持ちが強いんよ。

ほんとに、ゴメン・・・。


母のいる特養(特別養護老人ホーム)へ面会に
いくと、いつも言われるアレ。

まあ、迎えに来てくれたのね。帰れるのね。


そう言われる度に、心が疼く・・・。

あんね、明日はお医者様の健診の日やから、
ここでお泊りなんよ。

母には、医師が、病気が、というと仕方ない
という気持ちが出るようなので、ウソの材料に
使っています。


30分ほど、母と一緒に居ると、そろそろかなと
お尻がムズムズ。

「おやつ」というきっかけで、さっさと母を
食堂へ連れて行ってしまいます。

おやつなんかいらないから、帰りたい。

外はね、30℃も超える猛暑なんよ。
うちはとっても暑くて、こことは大違い。

暑くても我慢できるもん。

このあいだ、熱が出たばかり。
やっと、元気になったんやから、気候がよく
なって、涼しくなったら帰ろうね。


ああ、また、大ウソをついてしまった。
もう、帰るところもないのに。

一緒に帰るどころか、一緒に住む気もないと
口をついて出てきそうな鬼娘。

003


外は猛暑でも、施設内は冷房が効いて、それも
快適な状態。

母の足をマッサージしてみて、驚きました。

結構、足は冷たいんです。勿論、靴下、履いて
いますが。

真夏用の薄い靴下より、木綿と麻の混じった
しっかりした生地のほうがよさそうです。