5日間のご無沙汰でした。
鬼娘のあんずでございます。


母も相変わらず、面会に行けば、

まあ、アナタ、迎えに来てくれたのね。

と、ほぼ、毎回申します。

その度にうろたえて、何と言って誤魔化そうか
と言葉を探す始末です。


一昨日も、同じようなことを言われてしまい
ました。

これから、帰る支度をすればいいのよね?

今日はアカンよ。バスで来たんやもん。
それに、明日は診察があるからね。

その間、アタクシは床に座り込んでダックスの
ジローちゃんをかまって、母の方を見てはいま
せんでした。

すると、いきなり、母の怒鳴り声。

何を、言ってるか、聞こえないっ!!
何なのよっ!!

怒鳴り返すわけにもいかないと思いつつも、
やっぱり、怒鳴り返しました。

今日は、ここへお泊りやっ!!
そうなの、そんなにアタシを連れて帰りたく
ないのねっ!

・・・・・。


母は駄々っ子状態。

その日、施設に着いたのは午後4時を過ぎ。

じゃあ、アタシ、家に帰る支度をするわ。

と言い出す、夕暮れ症候群になる時刻。


帰り際をどうするかと考えてしまいました。

すると、スタッフさんから、母にお願いが。

隣のユニットで、施設の敷地内で採った土筆の
袴を取るお手伝いをして欲しいとのこと。


母の気分を換えるには、ちょうどいいので、
一緒にすることにしました。

お隣さんには、チワワのルイ君、ビーグルの
チコ君、ポメラニアンのチロ君の三匹がいる
ので、彼らに会うのも母にはいいかも。

思った通り、彼らは、母のそばをクルクルと
走り回ったりして、母も嬉しそうでした。


すみませんね、お手伝い、頂いて。
たくさん、採れましたので。

外面ヨシコさんな母は、

土筆を触れるなんて、春を感じて嬉しいわ。


口先でごきげんをとるのは、昔から。
ほんまに、お上手が上手なことで。

でも、さっきまでの怒鳴り声がウソみたい。

母もすっかり忘れてしまいました。

ま、いいっか。

008

たまたま、その日、施設へ行く途中で見つけました。

坂の下にあるバス停で、ハンドバックを家に
置いてきたことに、気が付きました。

出がけに、牛乳パックをバス停前のスーパーの
回収箱へ入れようと準備したものを持って、
ハンドバックを忘れてしまいました。

ついでにと思ったことが、出来なくなった・・・。
トホホ・・・。