私が死にましたら、この着物を着せて下さい。

先日来、家の売却計画と共に、片付けをして
おります。

そんな中で、出てきた母の直筆のメモが糸で、
縫い付けられた浴衣。

それ以来、鬼娘は母の死に装束についても、
考えるようになりました。

Amazonには「白装束」一式も売っている時代。

いまや死に装束ではなく、エンディングドレス
と言うらしゅうございますね。


たまたま、母とアタクシの和服を売るという
話を兄にしたところ、

オフクロ、よく紫色の着物を着てたよな。

という、へぇーと思う発言がありました。

そう言えば、学校行事へ参加するときなど、
紫色の紬を着ていたことを思い出しました。

そこで、兄とアタクシの共通の記憶の紫色の
紬は処分せず、死に装束としてもいいかと、
残すことにしました。


今日は、猫の佑介君ママのところへ、着物を
持って行く日だったので、ついでに母にその
紫色の紬を見せました。

まあ、アタシ、こんな着物こと、忘れてた!
もう、アナタにお任せだから。
いいわよ、これも処分しても。

ウソだぁー!

認知症初期の物盗られ妄想の頃、自分の持って
いる物への母の物凄い執着心を見ていたので、
今の母の心情が信じられません。


鬼娘のアタクシ、言いたくなりました。

アータの死に装束はこれにするからね。


あっ、帯は処分してもうたやん。
だったら、結城紬か、大島紬を帯替わりにする
かな。ご執着してたもん。

まさか、腰ひもだけでは・・・・。

001

今日は、佑介君の爪切りの日だったそうで。

その現場に遭遇。

エリザベスカラーをつけられて、犬のように、
唸り声をあげ、鋭い牙を見せて怒る佑介君。

その様子を撮ることは出来ませんでした。
残念!