明けましておめでとうございます。

昨年、鬼娘のブログにお立ち寄り下さいまして
有難うございました。


母は、この頃、よく申します。

長生きして、悪いわね。

鬼娘としては、聞いてないふりをしながらも、
心中はハゲドウなのですが。


母を施設に入所させて、初めてのお正月は、
アタクシの方がとても気になっておりました。

「正月」を迎えることが理解出来て、また、
あの目を吊り上げ、大声でアタクシをなじる
のではないかという恐怖感。

三が日は母の面会に行かないつもりで、仕事を
入れてしまいました。

しかし、恐怖感に負けて、元旦は短期バイトを
朝1時間早めに出社し、午後3時に変更して貰い、
時給分のタクシー代を払い、家に戻り、車に乗り
変え、横須賀まで参りました。

夕方4時半、母に会うと、第一声はいつも通り。

あら、アナタ、迎えに来てくれたのね。

ちゃうよ、今日はお正月やんか。
ちゃんと、新年の挨拶をせんとアカンと思た
だけや。

今は、お正月なの?

やはり、一瞬の記憶、感情しかないらしく、
いつもの対面でございました。


帰り際、ユニットリーダーさんから、様子を
伺いました。

今日の昼は、お正月特別料理でした。
お重でお出ししましたら、みっちゃんさんは、
パッと蓋を開けて、「美味しそう。これは、
家に持って帰るわ。」とおっしゃいました。

いやいや、衛生上、お持ち帰りは出来ないと
申し上げると、じゃあ、と言って完食されて
いました。

一瞬はお判りでも、すぐに忘れてしまわれます。
その瞬間が楽しい、嬉しいで、それでいいと、
私達も思っています。


アタクシ自身も、もう母の顔色を窺うことなく、
マイペースでいいのだと思いました。
刹那に生きている母だけに。

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写真は、お正月バージョンのジロ爺。
ちゃんと肉球柄の紋付き袴を着ていました。

母は、ジローちゃんのその紋付きを見るたび、
言っていたそうです。

まあ、今日はお正月なのね。



介護はまだまだ、続くことでしょう。

今年も、皆様と一緒に泣き、笑っていきたい
と存じます。

介護方法が変わってくると、以前、苦しんで
いたこと、困ったことをだんだん忘れて参り
ます。

それを思い出して、記録しておこうと思って
います。

本年もよろしくお願い申し上げます。