ここ数回、母は「帰りたい」と言わなくなり
ました。

介護老人保健施設に入所中の母です。
面会に行くと、毎回、アタクシの顔を見ると、
申しました。

ああ、アナタ、いいところに来たわ。
アタシ、そろそろ、帰ろうと思っていたの。

そういうときは、「一緒にお茶にしよ。」と、
誤魔化して、聞かないふりをしていました。

話している最中にも、いきなり、

アタシは、いつ帰れるの?

とか、

アタシは死ぬまで、ここにいるのね。

とか、

アタシにも、覚悟があるの。ここに居なきゃ
いけないんだったら、言ってちょうだい。

等々、どう返事をしてよいのか、悩むような
ことばかり言っていました。

帰り際も「アタシも一緒に帰る!」と言われ、
振り払うようにしてフロアを去ったことも、
ありました。


今日は、土曜日。いつもと同じスタイルで、

ここは、竹の緑がきれいね。

そうやね。

春になると、筍が美味しいでしょうねえ。

と、相変わらずの会話をしました。


しばらくする母が申しました。

そろそろ、暗くなるわよ。もう、帰りなさい。

待ってましたとばかり、腰をあげそうになる
のを、ちょっと我慢。

まだ、大丈夫や。

10分位また、同じような話をし、それじゃあ、
と、母を共有フロアに連れて行きました。

沢山いる入所者さんの中から、あるお婆様を
見て、母が言いました。

アタシね、この方をよく知っているのよ。

アタクシは、これ幸いとその方が座っている
テーブルのところに母の車椅子を置きました。

そして、母が指名した婆様に声をかけました。

母をよろしくお願いしますね。

すると、母が申しました。

この子ね、アタシを見張りに来たのよ。


言うよね~、おっかさん・・・・。

ま、いっか。

セキノさんの代りの人を、母は、ちゃんと、
見付けているんですね。


母に「また来るから。」と言って、その場を
離れ、エレベーターホールで母の方を見ると、
母は、一生懸命に、頭を振ってその婆様と、
話し込んでおりました。

よかった・・・。
今日は、後ろめたさが軽くなりました。

006

「暗くなるから、早く帰りなさい。」って、
まだ、午後3時半でした。

会話の内容が続かず、母自身がめんどくさく
なった節があります。

ひょっとして、母も認知症が進んだのかも。

写真は、いつも竹林の話なので話の接ぎ穂に
なれば、とススキを採って持っていきました。





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コメント

 コメント一覧 (10)

    • 1. レイジ
    • 2016年10月09日 08:46
    • あんず様今回の訪問は後ろ髪を引かれることがなく、あっさりし過ぎで「ほっと」気分と、物足りなさが出てきますね。あんず様も二回目の親離れでしょうか。認知症でも長生きがいいと思えるようになってきましたか、まだ、お金の問題が残っているのでまだでしょうかね。
      植物は地面に植えると特に水をやる必要はありませんので水の心配は大丈夫だと思います、植える時期を冬場にしておくとよさそうです。でも草刈り機は必要になりますね。
      何を植えるか楽しみですね、果樹系は実がなるころには、虫と鳥が寄ってくるのでチョット多変かも、でも年に何回か見に行く楽しみが出ますので頑張りましょう。
    • 2. ココ
    • 2016年10月09日 11:31
    • あんずさん、こんにちは(^-^)v
      お疲れ様です。
      今回のお母様の様子を読んで涙がでました。
      帰りたいと言われるのも辛いし、逆に早く帰りなさいも何だか辛すぎますね。
      義母も入所した頃は、迎えに来たの、帰りたいと言っていましたが、徐々に言わなくなりました。
      自分の状況はわかっているようなので、諦めたのか?それともやっぱり認知症が進んでいるのか?どうなんだろう?
      スタッフさんは、会話も出来て意志も伝えられますよ…と言っています。
      同じような会話しかないのかもしれませんが、何とか生活に慣れてくれたのかなぁ〜と有り難く思っています。
      お母様はすぐにお友達を作られて、凄いですね。まだまだ楽しみも見つけて過ごしていけると思います。
      面会や帰りのお別れが少しでも苦でなくなると良いのですが、なかなか…ですね。
      施設や病院というのは、何をしたというわけでもないのに疲れますね(-_-;)
      本当に歳を感じて情けなくなります。
      天候が落ち着いてきたら、少し気合いを入れることにします‼
      あんずさん、チ―ムあんずの皆さん無理しないで下さいね。自分のことも大事です。ココ
    • 3. りん
    • 2016年10月09日 20:00
    • あんず様
      こんにちは
      お母様、新しいお友達を見つけられて、適応力たいしたものです。
      あんず様も自分の楽しみを、増やしていかれても良いころかもしれませんね。


    • 4. サリー
    • 2016年10月10日 06:20
    • あんず様、おはようございます。

      お母様、施設の生活に慣れてきたのかもしれませんね。
      あんず様の帰宅時間を気遣ってくださったり、しっかりしていらっしゃるなあと思いました。
      だけど、忘れることはすぐに忘れちゃうんですよね。
      うちも、父を見ていて、覚えていることと忘れることの落差が激しく、びっくりしたり感心したりしています。

      ススキ、お母様は何かコメントしてくださいましたか?
      そちらのほうは、まだ暑いんですよね。
      まだ秋と言う感じがしないのかもしれませんが、ススキを見ると秋を感じますね。
      こちらは、すっかり寒くなり、ストーブもたきはじめています。
    • 5. あんず
    • 2016年10月11日 01:44
    • ペコロス課長レイジ様。こんばんは。
      老健の相談員の方から、「帰りたい」と言うのが収まると、今度は、「一人で大丈夫?」とか急に子供扱いのような表現をするようになると言われ、まさにその通りになってきています。レイジ様、認知症で長生きがいいと思いません。私の将来がどうなるか、母次第です。私が年を取らないうちにと考えてしまいます。大津に行く計画は、母があの世に逝ってから。母が生きている限り、そばを離れるわけにはいきませんから。やはり、私は冷たい娘ですね。どうなることやらです。今の母は、長生きしそうです。
    • 6. あんず
    • 2016年10月11日 01:53
    • ココ様、こんばんは。
      お疲れ様でございます。
      >帰りたいと言われるのも辛いし、逆に早く帰りなさいも何だか辛すぎますね。
      おっしゃる通りです。
      と、言ってどうこう出来るものでもないし、
      どっちも胸が痛いですよね。
      諦めてはいないような気もするし。
      だから、冷たいようですが、どんどん認知症が進行して欲しいと思ってしまいます。
      同じような会話でも、本人が話したいことを話させようと思います。
      母は趣味がおしゃべり、と言っても、認知症特有の相手の話を聞いて、
      というのではなく、自分の言いたいことを言うだけなんですが、
      それでも、聞いてくれる人がいればいいのでしょうね。
      今週は、犬と一緒に居られる特養に申し込みに行ってきます。
      ボーッとしているよりも、犬を追いかけるのもいいかなと
      思えてきました。
      何が正解かわからないです。
      自分のことも大事、ほんと、そうですね。
    • 7. あんず
    • 2016年10月11日 01:56
    • りん様、こんばんは。
      母は一方的なおしゃべりが好きなんだと思います。
      だから、自分の話を聞いてくれる人がいればいいでしょうね。
      私自身の楽しみや趣味はなんだろうと考えています。
      出来るだけ、友人からお誘いがあれば、時間の都合がつく限り、
      行っています。
      でも、クタクタになってしまいます。
    • 8. あんず
    • 2016年10月11日 02:03
    • サリー様、こんばんは。
      面会の度に同じ話をするのは、居場所も「施設」ということは
      理解していても、どういう場所にあるのかを忘れてしまうのでしょう。
      毎回、「こんなに緑が多いと思わなかった」と言っています。
      だから、同じ会話でいいんだなと思いました。

      サリー様のお父様は、まだ、家にいらして、
      普通の生活の中にいらっしゃるから、何度も確認されるのでしょうね。
      >忘れることはすぐに忘れちゃうんですよね。
      「すぐに忘れる」ということを、こちらがわかって対処すると、
      イライラすることもなく、穏やかになるとこの頃、ようやっと、
      わかるというか、諦めの気持ちを持てるようになりました。

      ススキについては、「もう、こんな時期なの?」と言いました。
      でも、私はもう一つ、母の口から出るかと思ったことがあったのですが。
      それについては、ブログに書きますね。

      やっと、昨日から朝晩が寒くなりました。
      夜は、上着が必要になってきました。
      ストーブですか?!
      じゃあ、もうすっかり紅葉しているのでしょうか。
    • 9. りん
    • 2016年10月11日 18:37
    • あんずさま

      お返事ありがとうございます

      自分の楽しみのはずが
      クタクタに、なってしまう気持ち凄く同感です

      明日はどうなるのだろうかと、介護と自分の健康のことが、頭から離れませんよね
      それだけで、かなりのエネルギーを使っていますもんね
      他のことは、なかなかできません

      でも、施設の方にお任せして、自分の気持ちの面の重荷を少しでも、手放せるといいですね
      我が家は、自宅での義両親の認認介護の遠距離介護なので、
      本人たちは、またまだ出来るつもりなので、施設入所への道のりは、長いです( ; ; )

    • 10. あんず
    • 2016年10月12日 03:41
    • りん様、こんばんは。
      在宅介護中は、一階のリビングを母の部屋にして、
      介護ベットを置き、隣の台所で私は寝ていました。
      細切れな睡眠でしたが、結構、寝入っていたと、
      老健に入所以来、不眠になってみてわかりました。
      プロにお任せしているんだからと思ってはいるものの、
      何なんでしょうねえ。

      そそ、本人達は、「なんでも自分で出来る!」と思っていること。
      これが、一番、厄介なのに。
      私達も今は、そう思っていなくても、認知症になったら、
      「出来る!」と頑張るのでしょうか。
      おお、いやだ~。
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