コール音が鳴っている携帯のディスプレイは、
母の入院先からでした。

病棟、看護師の○△ですが、今日はこちらに
いらっしゃいますか?
主治医が病状についてお話したいと、言って
います。

じゃあ、すぐにそちらに伺います。

それでは、ナースステーションに声をかけて
下さい。


取るものも取りあえず、と行っても、車で、
50分はかかる病院。

国道246号線は、もう少しを右折すればという
ところで、渋滞していました。

病院に着いたの正午過ぎでした。

急いで西病棟へ向かうと、入り口でバッタリ、
ふかわりょう似の主治医と会いました。

先生と声をかけると、返ってきた答えが一言、

あ、退院です。


だったらさあ、勿体ぶらないで電話のときに、
退院となるから、打ち合わせに来い、でいい
じゃんか。

いつでもよければ、来週火曜日に血液検査と
レントゲンを撮って、よければ午後、退院と
しましょうとのこと。

勿論、二つ返事で了解。

しかし、その次の発言が気になりました。

お母様にとっては、入院が苦痛でしかない
ようで。

あちゃー、また、なんかしでかした?

それでは、こちらから施設に連絡をしておき
ますから。


今回の入院で、一回り小さくなった母。
まだ、少しコホコホと咳をしているけれど、
大丈夫なんやろか。

このまま、病院で寝ていてくれたほうが、
気持ちの上では、気が楽なんですけれど。

ちょうど、お昼ご飯を食べていた母。
アタクシの顔を見て、申しました。

来てくれたのね。アタシ、囚われの身なのよ。
ご飯、食べたくないわ。

「囚われの身」ね、母の病院が嫌だという、
困ったちゃんが始まったんでしょうか。

002


食事を終えた母は、眠いと言って寝てしまい
ました。

こんな状態で、ほんまに大丈夫なん?

実は、これにはわけがありました。

それは、また、のちほど・・・・。