母の大声、あの甲高いヒステリックな声が、
エレベーターから出たとたんに聞こえました。

なんで、アタシ、ここにいるのかわからない!

老健のスタッフさんが、母の車椅子の横に、
しゃがみ込んで、話しかけていました。

母が、年だから仕方ないのよと同情していた、
常時、大声を出している入所者さんと同じ。

午後4時頃、施設に着きました。

明日から、行かれない日々が続くので、顔を
出しておこうと思ったのです。

相談員さんから、「来たことをお忘れになる
から、毎日来なくても大丈夫ですよ。」と、
言われてしまいました。

確かに、暫くスタッフさんにお任せするのが
よいようです。

母は、アタクシを見て、

どうして、ここに居なければならないのよっ。
家に居てもいいでしょ!!
右か左かの重要なことを、アタシに黙ってる
なんて、ひどいじゃあないの!!

介護士の一人が、談話コーナーに母を連れて
行き、言いたいように言わせて、うんうんと、
聞いてくれました。

警察に電話してやる!!

激高して、母が申しました。

あれ?どこかで聞いた台詞ではありませんか。

コメントを下さるひろちゃん様んちのケサカ
婆様が、デイへ行かないと抵抗するときに、
口にする台詞です。

脅したつもりなんでしょうか。

警察に電話をしてどうするの?
それより、こうしてお話をしましょう。

辛抱強く、母の相手をして下さいました。

言いたい放題言って、母もすっきりしたのか、
だんだんと収まってきました。

ああ、疲れた・・・。


実は、施設に頻繁に行くようにするほうが、
いいのかどうなのかわからず、相談員さんに
聞きました。

全く来ない方もいるし、ほぼ毎日来る方も、
それぞれですよ。

そうでしょうね、行くか行かないを強制する
ものではありませんものね。


帰宅してPCに、クラスメイトからメールが、
来ていました。


しばらく訪ねて行く頻度を押さえたほうが、
よいかとも思います。
子供を託児所に預けたら1時間ごとに会いに
行けば子供は混乱します。
それと同じかもしれません。
お母さまに、自分の世界を作る時間をあげて
ください。


今のアタクシに一番必要だったアドバイス。


014


認知症フロアにいる介護士さんから、母から
誰がボスで、取り仕切っているか教えてと、
言われたと聞きました。

なるほど、母も居場所を作るために母なりに
考えていたのですね。