認知症を患っている人は過去・現在・未来の
繋がりがなく、「今という時点を生きている」
ので、常に理解できない不安の状況にいます。

周囲の状況を正しく判断が出来ません。
だから、相手のペースに合わせること。

自分のプライドを捨てることなく、自尊心は
今まで以上にあります。
しかし自らの能力に対しては、大きな不安を
もっています。

間違った行動を取ったとしても、危険な状況
以外は叱らない、否定しない、訂正しない、
説得しないを心がけてください。


はいはい、以上のことは、重々承知の助。

否定しない、訂正しない、説得しないことは、
逆に、アタクシのストレスでございます。

違うもんは、ちゃう!と言いたいし、本人が
昔から言っていることと、違うことを言えば、
訂正しとうございます。


介護友のお茶っ子様。
お母様は、母と同じ名前の「みっちゃん」。

ニュースを見て、「便座から火事になるから、
お出かけのときは、毎回コンセントを抜いて
いく」とおっしゃったのだそうです。

出来もしない事、言わないで!

そそ、母も同じことを言って、デイへ出る際、
何度も、電気毛布のスイッチを気に致します。


昨夜、認知症の母親が逃げ遅れて亡くなった
という火事のニュースを見て母が申しました。

ねえ、あれ、火事の元でしょ。

母が指差したのは、エアコン。

なんでやねん!
電気は、ストーブの上の洗濯物が落ちれば、
それは、火事になるで。
エアコンが古くなったりして、不具合が出る
場合は別やけど。その前に、温風とか冷風が
出ないくなって、故障に気づくから大丈夫や。

コンセントに埃がついていると、そこから、
ショートして火事になるだけや。

電気の暖房って、クルッとしたものがあって、
そこが熱しているじゃない。

それは、電気コンロのことを言ってんやろ。

アタクシは、ムキになり、説得しようとして
しまいました。

しかし、母は、思い込んでおり、エアコンは
危ないものという考えを捨てようはしません。

よっぽど、母に言おうかと思いました。

そんなに、エアコンから火事になると思てん
やったら、施設で暮らしたら、どない?!


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施設の暖房も同じような空調なんですけれど、
もう、ショートのことは忘れていますから、
いまさら、説明するのもしんどい・・・・。