アタシ、実家へ帰ろうかな。

今日の午後からショート。

いつもの、送り出し詐欺である、「あたしは
ガンで点滴入院をするから」で始まりました。

すんなりと、わかったというときもあります。

しかし、今日は、ごね始めました。

ついには、実家に帰ると言い出しました。

アタシは、兄弟に面倒をみてもらうわ。

何を言ってんねん。
5人兄弟、アータをおいて誰もいてへんよ。
皆さん、あの世に逝ってしもてるやろ。
誰に面倒をみて貰うつもりや!!


お迎えの時間が迫っておりましたから、私も
イライラしながら、支度をしておりました。

すると、母が申しました。

アタシ、病院へ入ろうか?

それを聞いて、アタクシは怒りが爆発!

病院は、生きるか死ぬかという人が診て貰う
ところで、アータのようにどこも悪くないと
入れてくれへん!

だって、アタシ、胸が押されて苦しいもん。

それは、老化やって!
病院の代わりに、アータの面倒をみてくれる
のが、これから行く老人ホームやねん。

アタシ、あんずちゃんと離れたくないのよ。

それを聞いて、アタクシはぞっとしました。

悪いけど、あたしも病気を治さんとアカンの。
それに、いつも一緒にいるわけにいかない!

なんでよぉ!

アータさ、死ぬのも一緒っつーわけ?!!
一人で生まれて、一人で死ぬのが人間なんや。


今でも、「離れたくない」と言われたことを、
思い出すだけで、やめてくれ!!と叫びたく
なります。

006


悪いわねと言いつつ、ショートを嫌がる。
どうしようもございません。