そりゃ、アタクシは元来、そそっかしい性格。
やることなすこと、細かいところに、神経が
行き届かないガサツな女ですわよ。

昼食後、後片付けをしておりました。
洗って水切りかごに入れようとしたアルミの
鍋がシンクに当たり、鈍い音がしました。

すると、すかさず、母の声がしました。

アナタ、大丈夫!

洗いものをするのに、鍋や皿が重なる音が、
でるものではないでしょうか。

そのたびに、母がベットから申します。

どうしたの?、怪我しなかった?

んもうっ、いちいち、なんなんや!!

今は、お鍋がシンクに当たっただけや。
怪我をするような音でもなし、痛いと悲鳴を
あげたわけでもあるまいし!

耳が遠いはずの母。
こういう食器が当たる音、戸棚の開閉の音に
敏感に反応致します。


食事の用意や後片付けに音をさせずにしろ、
と言うのでしょうか。

家の構造上というか、リビングを母の部屋に
しています。
本来は母の部屋は二階にあるのですが、膝が
痛い母には階段は使えません。


「階段が使えない」ということで、二階には、
あがれない。
よって、母からのつきまといの避難場所でも
あるのです。

もしも、マンションや平屋だったら・・・。
アタクシには逃げ場がございません。


物音がするから何かあったのでは?と思うの
でしょう。

でも、音がなんであるかはわかるはず。

そんなことでアタクシのことが心配ならば、
デイやショートに行きたくないと言わずに、
無理やと思うけれど素直に自発的に行って
欲しいと願うのみです。

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素直でないのは、アタクシのほうかも・・・

その壱がある、はい、その弐もあります。