“ユマニチュード”と呼ばれる
フランス生まれのケア。


今朝のNHKあさイチの冒頭で紹介されました。

驚きの認知症ケア “ユマニチュード”


これは、すでに、2014年2月5日の同じく

クローズアップ現代
見つめて 触れて 語りかけて
~認知症ケア“ユマニチュード”~

(放送の一部を見ることが出来ます)
取り上げられています。


ユマニチュードとは、
(ヒューマニチュード/Humanitude)を基本と
して、


黒人らしくあること、黒人であることの価値を
提唱した「ネグリチュード」という言葉と
同じ文脈で、“人間らしさの回復”を示す
フランス語の造語。


30年以上の歴史をもつこのケア・メソッドは
運動学を専攻したフランスのイヴ・ジネスト氏
とロゼット・マレスコッティ氏が創めた。


ケアの実施にあたっては

1.見つめること
2.話しかけること
3.触れること
4.立つこと


を基本として、これらを組み合わせて複合的
に行う。

※見つめながら会話位置へ移動する

※アイコンタクトが成立したら2秒以内に
 話しかける

※言葉をかけながら、相手に静かに触れる

など、そのケアの内容は具体的である。


150を超える具体的な技術があり、
「人(human)とは何か」という哲学に基づき、
体系化されている。

(一部wikipediaから引用)



具体的に言えば、


視線は、相手の顔の近くで、見つめること、
そして、話しかけること。


それも、静かに、穏やかに、優しく。

言葉には尊敬の意を込めること。


出来れば顔に手をふれるのがいいのだけど、
いきなりだと、相手は嫌がる。


まずは、手を下から上に持ち上げるように
包み込む。
上からだと、強制的な動作になるから。


高齢者が暴れる理由は、周りの人間を敵と
してみるからだそうです。


何故、見つめて、話しかけるのか?


それは、そうしないと
「あなたは存在しない」ということになる
からだそうです。



日本では、国立病院機構 東京医療センター
総合内科医長・本田美和子医師を中心に、
活動が行われています。



これを実施しているのは、
あたくしのクラスメイト。


母が口内に出来たイボで、のべつ幕なしに
痛みを訴え、イライラしているときに、
コメントを貰いました。


病気だと、わかっちゃいるけど、そうそう
天使じゃいられないよね~。

母が虫歯治療と義歯修理をしたときに、
やはり、痛みのリピート。


この時に、やったことがあるの。


1.リピートはじまったら、節をつけて答える。
替え歌で答える。
むちゃくちゃな歌詞でも、婆様のよく知って
いる童謡で。


「むしば~、なぜいたい~、むしばはお医者で、
ちりょうをしている~ところ~で~す」とか。


童謡、七つの子。


これ繰り返してるうちに、婆様も一緒に歌い
出し、二人とも音痴なので、誰かが聞いたら、
すさまじいかと~。


毎回答えるほうも、変化ないと、しんどく
なるからね。

あほみたいやけど、まともに、答えても
仕方ない相手だから、毎回まともに答える
より、私自身の精神状態も楽。



2.時間と心の余裕のあるとき。

リピートが始まったら、最初は婆様の前に
腰おちつけて、わりとしっかり顔みて、
ゆっくり~

「おかあさん、痛いね。かわいそうね~」
っていうのと、
「歯が痛いのは、虫歯のせい。歯医者さんに
通ってるから、もうすぐなおるよ~。
明日は、だいぶ痛くなくなるよ」って言う。


この二つを、何度も何度もな~んども
ゆっくり、ゆっくり、ゆ~っくりリピート。

明日に治るわけないけど、細かいことは、
どうぜ覚えていないのからいいの・・・



まさに、ユマニチュードを実践していますね。


同じ年齢で、同じような症状を抱えている
母親を、クラスメイトは寄り添って介護して
います。


ふと、落語の「笑点」の大喜利での、
三遊亭小遊三の口調を思い出しました。


目と目が合う。 指と指が触れる。
手と手が触る。おでこにチュ。


つまり、愛がないといけませんね。