なにかお薬はないの?
胸が押されるように苦しいのよ。


最近では、これに加えて、


痰が切れないのよ。


ガァーッと痰を吐きだそうとし、僅かな痰を
ティッシュに包み、さらにそれで、鼻をかむ。


ティッシュはね、売るほど買ってあるんや。
別々に使ってや!!


アタクシはティッシュを取り渡していました。


認知症ですから、何度言っても、ダメ。
ダメなもんはダメ。


その場合は、そこから立ち去ること。
でも、狭い家の中。二階にいても、母の痰の
音は聞こえてきます。



胸の圧迫感や痰が気管にあるような感じを、
すっきりと解消して欲しいのが母の思いだと
存じます。


今まで罹った2つの病院は、胸の圧迫感には、
症状を和らげる薬はないと診断されました。


こうなったら、鬼娘のアタクシは、何度でも、
不快症状を訴える母には、断言しています。


この症状についての特効薬はないねん!
週に一度、往診して下さるから、それで診て
頂くほかに治療はあらへんねん!!。



高齢者の症状には、根本的治療法が無いもの
があることを、認識しておく必要があります。
気分の落ち込み自体は抗うつ薬などによって
治療できます。


高齢者の不調には、客観的に、説明が出来る
ような疾病が確認出来ないにもかかわらず、
不調の症状が現れて、医療機関に受診しても
医師からは、心配ないと言われても、治療や
入院の必要があると思い込んでしまうことが
多いです。


 不安・不調に伴う自覚症状には、

・心悸亢進、・胸部圧迫感、・胃部膨満感、
・腹痛、・便秘、・残尿感、・手足のしびれ
・頭痛、・めまい、・肩こり、・耳鳴り、
・吐き気、・冷や汗、・食欲不振、・不眠、

などがあります。



死ぬのが怖いのよ。


はぁ?!


だから、薬が飲みたいの。


つまり、胸部圧迫感の症状で、アタシは死ぬ
かもしれないという不安感を持つっつーわけ
ですのね。


死が怖いと言う母に、「老化」を受け入れる
ようにというのは酷なんでしょうか。


鬼娘のアタクシは、優しくございません。


人は誰でも死ぬんです。


カトリックの教えのなかに「み旨のままに」
という言葉があります。


どんな状態も、神、または、大きな力に任せ
生きることなんですが。




「死ぬのが怖い」ではなく「死にたくない」
が今の母の本音ではないかと。

きっと、アタクシが母に死の引導を渡すこと
になるのでしょうね。


Lourdes

ルルドの聖母のメダイ


ルルドの聖堂で御ミサに預かるうちに、殆ど
人が、「み旨のままに」と祈るようになると
のことです。