もしも、母が毎日数回以上、そして入浴する
度に言う、いつものアレを老年病科の先生が
しっかり受け止めて、早めに乳腺科へ紹介を
してくれていたら。

肺が水浸しになることはなかったかも。


だんだん大きくなるのよ。なんなのコレ?
肩が張って苦しいのは、コレのせい?

と言うのが、母のいつものアレです。


テニスボール大、右の乳房のしこり。


そりゃあね、見た目めも重そうなんです。


しかし、しこりと肩のこりは関連がないと、
乳腺科の先生は断定されました。


肩が張って苦しいのよ。


在宅マッサージの方が帰られた1時間後には
母は申します。


しこりがなくなれば、母の数分おきの訴えも
なくなり、アタクシのストレスも軽くなると
考えました。


切除手術を考えるアタクシに主治医は「乳癌
はそのまま様子を見ましょうと言うだけ。

痰が切れないとパニック障害を起こすことを
言っても、そうですねと言われるのみ。


デパス錠を飲ませると収まると言ったところ、
「私は処方していませんが」とも。


その時、レントゲンをお願いしたのはこちら
からでした。


地域提携医が毎週、聴診器で肺と心臓の音は
聞いてくれていたものの、肺もちゃんと機能
していると言われていました。


結局、肺がおかしいことは今回のCTスキャン
でわかったこと。


ほんまにもうっ!!


ご高齢ですからね。


と言われてしまうと、そりゃ、そうだと思う
アタクシ。
こう思ったアタクシが一番悪うございます。


癌性リンパ管症を調べてみると、いずれ酸素
吸入が必要になるようです。


血液は心臓の他、肺に送られていく。
肺の血管は細かく枝分かれしていき、肺胞の
まわりにある血管になる。


そこで肺胞の中にある酸素を取り込み、赤い
酸素を含んだ血液に戻る。


血管の中を流れる水分は、じわじわと肺胞の
中にしみ出していく。

もともと肺は、非常に水びたしになりやすい
臓器である。


肺が水びたしにならないように、肺に血管に
沿って、リンパ管という排水管の役割をする

癌性リンパ管症とは、リンパ管のリンパ節に
癌細胞が栓のようになってしまうこと。


肺が水浸しになれば、肺胞の中に空気を入れ
られず、そのため酸素が身体に取り込めずに
息苦しい状況なる。


ネットで調べると本人にとっては相当苦しい
状態になるようです。


対症療法には、酸素投与と息苦しさをやわら
げるためのモルヒネなどの薬の投与。

それでもどうしようもなく苦しいときには、
意識を落とすための鎮静剤を投与する場合が
あるそうです。



不快症状には何度もアタクシに問う母。
そして、なんとかして欲しいと申します。


肩凝り、耳鳴り、膝の痛み、胸の圧迫感と、
少し我慢出来る症状に対しても、日に何度も
言うのですから、これが本格的な息苦しさに
なればと想像するだけでも、ゾッとします。


母が80歳前半に、胸にしこりがあると言って
いたのですから、その時点で乳腺科へ連れて
行っていたら、こんなことにならなかったと
思います。。


87歳でこれは乳癌であろうと言われたときに
元気になったら再検査を頼むと言っていたら。


人生の曲がり角に何かのサインがあるのに、
なんでちゃんとそこで処置をしなかったのか。


今更、ほんまにタラレバではありませんが、
あのとき、なんでと後悔しています。

1時間前に、またあの痰が切れない症状となり
デパス錠を飲ませました。

おやつ、ないの?

今は、なんでもなく、ご機嫌になりました。